【アーカイブ配信】「閉塞感とナショナリズム──宗教はいかにして政治と結びつくのか」(登壇者:玉置文弥、中島岳志)
1,320円
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政治と宗教は、近代国家においてはしばしば別の領域として語られてきました。日本国憲法における「政教分離」も、その象徴でしょう。しかし歴史を振り返ると、宗教と政治は単に「結びついた/分離された」という関係にとどまらず、人々の切実な願いや現実社会の閉塞感を媒介に、より複雑なかたちで絡まり合ってきました。
玉置文弥さんの『アジア主義・超国家主義・民衆宗教──大本教と道院・世界紅卍字会の連合運動』(春風社)は、大正末から昭和初期にかけて展開した民衆宗教の運動を手がかりに、そうした宗教と政治の力学を描き出した一冊です。
ただ本書が注目するのは、それだけに留まらず、明治末以降の人々が、国家や現実社会の困難を「超えよう」としたことから生まれた、トランス・ナショナルな宗教運動です。宗教統一、世界統一を目指したこれらの運動は、強い理想と衝迫力をもち、大衆に大きな魅力をもって受け止められました。しかしその一方で、気づけば満洲国建国や国家改造といった政治過程のなかで、運動そのものが政略化されていくことになった、と。
本イベントでは、著者の玉置文弥さんに加え、政治学者の中島岳志さんをゲストに迎えします。中島さんは『縄文 革命とナショナリズム』(太田出版)において、「縄文」を考古学的対象にとどめず、近代日本における思想や政治、さらには宗教的想像力と結びついた語りとして分析してきました。そこでは、人々の欲望が、いかにナショナリズムや信仰と結びついてきたのかが浮かび上がります。
現代社会においても、閉塞感のなかでナショナリズムや宗教的言説が力をもつ場面は少なくありません。過去の民衆宗教とアジア主義の経験をたどることは、私たちが生きる現在を考えるための重要な手がかりとなるはずです。ぜひご参加ください。
【登壇者プロフィール】
玉置文弥(たまおき・ぶんや)
1995年愛知県生まれ。2018年愛知学院大学文学部歴史学科卒業。2020年中国東北師範大学国際漢学院漢言語専修修了。2021年愛知学院大学大学院文学研究科歴史学専攻博士前期課程修了。2024年東京工業大学(現・東京科学大学)環境・社会理工学院社会・人間科学系社会・人間科学コース博士後期課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員(DC2)を経て、現在は日本学術振興会特別研究員(PD/京都府立大学)、公益財団法人国際宗教研究所研究員、愛知東邦大学非常勤講師などを務める。専門分野は、日中を中心とした東アジア近現代史であり、歴史学・宗教学・思想史の観点から研究を行っている。主な業績は、本書の元となった東京工業大学博士学位論文『近現代日中におけるアジア主義・超国家主義と「民衆宗教」』で第20回国際宗教研究所賞奨励賞、「「宗教統一」とアジア主義」(『宗教と社会』28号)で2022年度「宗教と社会」学会奨励賞、「アジア主義・超国家主義と宗教」(研究プロジェクト)で2023年度日本宗教研究諸学会連合研究奨励賞を受賞している。他にも、「西部邁の「大東亜戦争」論が問いかけるもの」(共著『西部邁―保守のロゴスとパトス』河出書房新社、2025年)や「時代精神と宗教」(共著『橋川文三―社会の矛盾を撃つ思想 いま日本を考える』河出書房新社、2022年)、「道院・世界紅卍字会と大本教」(『現代中国研究』46号、2021年)などがある。
中島岳志(なかじま・たけし)
1975年大阪府生まれ。東京科学大学リベラルアーツ研究教育院教授。専門は南アジア地域研究、日本思想史、政治学、歴史学。大阪外国語大学卒業、京都大学大学院博士課程修了(博士・地域研究)。北海道大学大学院准教授を経て現職。著書に『中村屋のボース』『秋葉原事件』『親鸞と日本主義』『保守と大東亜戦争』『思いがけず利他』など多数。最新刊は『縄文 革命とナショナリズム』(2025、太田出版)。
【日時】4/4(土)18:30~20:00 (延長の可能性あり)
*こちらのイベントは、イベント終了後、アーカイブ視聴が可能となります。
*アーカイブ視聴期間はイベント開催日またはお申し込み日から2ヶ月間となります。
【来店参加について】
・開演時間の20分前より開場/受付開始いたします
・係員及びスタッフの指示・注意に従ってください。万が一、指示に従っていただけない場合、イベントの中断・中止や、特定のお客様にご参加をお断りする場合がございます
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【配信参加について】
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・配信はVimeoのストリーミング機能を使用いたします。お使いの環境での動作が不安な方は(https://vimeo.com/1112186740/4673dafa47 )にて視聴テストを行えます。催事中は対応いたしかねますので、事前にご確認ください。
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・リアルタイム配信と見逃し視聴(一部イベントを除く)でお楽しみいただけます。見逃し視聴につきましてもライブ配信と同URLからご視聴いただけますので、ご都合に併せてご視聴ください(こちらから見逃し配信のご案内はいたしません)
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【主催・会場】
本と珈琲の店 UNITÉ(東京都三鷹市下連雀4-17-10 SMZビル1F)
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