現代版「姥棄て」を求める気配を感じながら、棄老の民俗と棄老を描いた文学や映画を読み解く。降りるための新たな思想にむけて。
役に立たない年寄りは、早く世を去ったほうがいい――超高齢化社会のいま、現代版「姥棄て」を求める気配がありはしないか。日本に伝承されてきた棄老の民俗と、『遠野物語』『楢山節考』『蕨野行』等の棄老を描いた文学や映画から、家族・共同体・国家と老いを考える。世代間をやわらかく架け渡す、「降りるための思想」にむけて。
赤坂憲雄(あかさか・のりお)
1953年,東京都生まれ.東京大学文学部卒.民俗学者.日本をフィールドとして旅をしながら,東北学や日本文化論をめぐる沃野を耕してきた.
著書―『異人論序説』『王と天皇』(ちくま学芸文庫),
『境界の発生』『結社と王権』(講談社学術文庫),
『排除の現象学』『象徴天皇という物語』
『東北学/忘れられた東北』『岡本太郎の見た日本』(岩波現代文庫),
『東西/南北考』『武蔵野をよむ』(岩波新書),
『性食考』『ナウシカ考』『いくつもの武蔵野へ』(岩波書店)
ほか多数
*版元HPより