【アーカイブ配信】「本屋の本音、版元の煩悶──番外地から本を作り、届けるということ」(登壇者:下平尾直、大森皓太)
1,320円
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9月にUNITÉは3周年を迎えました。我ながらよくやっているなというのが素直な感想です。とはいえ、このまま4周年、5周年と年輪を重ねていくことができるのかはまったく不透明。先日も懲りずに融資の申し込みをしたところです。お金を貸してくれるところはもれなく神様です。
始めることは簡単だけど、続けることは難しい。年々その思いは強くなり、畢竟何年も事業を営んでいる先輩方への尊敬の念は強まります。特に出版業界は他業種の方からすると「なんで無理ゲーをやっているんだろう」と思われるようで、まぁ確かにハードモードであることは否めず、それでもプレイしてしまったから仕方ないとライフポイントギリギリで生き延びているというのがおおよその共通認識ではないでしょうか。
それでも不思議と楽しさもあります。ハードモードの方が楽しいというのはそうですが、このフィールドでは結構いろんな人に出会えます。共和国の下平尾直さんもその一人。最初に「共和国」の名前が聞こえてきたのは書店でアルバイトをしているときだったか、一度聞いたら忘れられないインパクトのある名前で、どうも下平尾さんという方が一人でやっておられるらしい。そして噂によれば随分な酒飲みで、なかなか破天荒な人だとか。
勝手なイメージが構築されたまま月日は流れ、はじめて下平尾さんの実在を確認したのはいつかのブックフェスで、雑居ビルのなかの会場に下平尾さんはいた。『レイシズムを考える』という本を買ったときに下平尾さんが「こんな地味な本なのに、ありがとね〜」と声をかけてくれたのを思い出す。確かに酒飲みであるのは間違いなさそうだが、目はキラキラとしていて優しい人だと思った。
さらに月日は流れ、今度は自分が酒飲みになりそうである。酒を飲まないとやってられないというほどではないのだが、無性に酒を飲みたくなる日がしばしば訪れるようになり、ふらふらとしている。それでも酒を飲んで救急車に運ばれたことはないので、下平尾さんに比べれば可愛いものだろう。先日、話したときに「飲み過ぎには気をつけなよ、健康が一番だから」と仰っていて、重みがあった。
そんな下平尾さんが『版元番外地』(コトニ社)という本を書かれました。「〈共和国〉樹立篇」ということで、設立にいたる背景、つまり下平尾さんのバックボーンが明らかになっています。筋金入りの酒飲みであるということもわかりますが、イメージでは探り得ない下平尾さんの気骨に触れます。やっぱり純粋で正直な人の眼でした。そして、版元と本屋という違いはあれど、どこか重なる部分もあり、共和国が10年以上存続しているという事実に元気がでてきます。
本の中の架空インタビューで「十年以上続けてこられた感想をひとことで言うと?」という質問に対し、下平尾さんはこう答えています。
「ひとこと? なら、痩せ我慢ですね」と。
しかし、痩せ我慢だけでは十年もやってこられないでしょう。一言ではおさまらないところに本質はあり、本というメディアの魅力もあるのだと思います。
「世界を書物でロマン化します」
共和国のHPにある文言です。たとえ無理ゲーといわれようと、プレイしたくなるロマンが本にはあるのだと思います。私自身もそのロマンをどこかで信じているからこそ、本を売っているのだと思いますし、ロマンを信じて本を作ってくれる人たちがいることで、仕事ができているといます。イベントでは酒飲みの先輩である下平尾さんと出版の「ロマン」と「痩せ我慢」について、語り合えるのを楽しみにしております。みなさんもお酒片手にぜひご参加ください。
【登壇者プロフィール】
下平尾直(しもひらお・なおし)
1968年1月1日、大阪府に生まれる。現在は株式会社共和国代表。関西大学法学部政治学科卒業後、京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程に入学。日本学術振興会特別研究員(DC2)を経て、同大学院博士後期課程を退学。出版社などに勤務ののち、2014年に株式会社共和国を創業。2021年、出版梓会「第18回新聞社学芸文化賞」受賞。2025年5月現在の刊行点数94点。
編書に、『俗臭――織田作之助[初出]作品集』(インパクト出版会、2011年)、『燃えるキリン 黒田喜夫詩文撰』(共和国、2016年)、萩原恭次郎『断片 1926-1932』(同2020年)、武田麟太郎『蔓延する東京――都市底辺作品集』(同2021年)、長谷川春子『踊る女と八重桃の花』(同2022年)、郡山吉江『しかし語らねばならない』(同2022年)、『永山則夫小説集成』(全2巻、同2023年)など多数。
大森皓太(おおもり・こうた)
1995年兵庫生まれ。UNITÉ/鴨葱書店店主。
【日時】10/18(土)18:30-20:00(延長の可能性あり)
*こちらのイベントは、イベント終了後、アーカイブ視聴が可能となります。
*アーカイブ視聴期間はイベント開催日またはお申し込み日から2ヶ月間となります。
【来店参加について】
・開演時間の20分前より開場/受付開始いたします
・係員及びスタッフの指示・注意に従ってください。万が一、指示に従っていただけない場合、イベントの中断・中止や、特定のお客様にご参加をお断りする場合がございます
・来店参加をご購入された方の中で、当日体調などに不安がある等の理由で配信視聴を希望される場合は、配信参加用のURLよりご視聴ください。視聴方法は、【配信参加について】をご確認ください。なお、来店参加を取りやめられる場合であっても、差額の返金等はいたしかねます。何卒ご了承ください
・イベントご来場にあたりご不明な点がございましたら、下記の<お問い合わせ先>までお気軽にご連絡ください
【配信参加について】
・決済完了後にPDFファイルのダウンロード(※)をお願いします。ダウンロードし内容をご確認の上、開催時刻になりましたら記載のURLからご視聴ください。
・配信はVimeoというサービスのストリーミング機能を使用いたします。お使いの環境での動作が不安な方は(https://vimeo.com/1112186740/4673dafa47 )にて視聴テストを行えます。催事中は対応いたしかねますので、事前にご確認ください。
・インターネット接続環境下のPCやスマートフォン、タブレットからご視聴いただけます
・イベント中、お客様の顔や音声などは配信されませんのでご安心ください
・リアルタイム配信と見逃し視聴(一部イベントを除く)でお楽しみいただけます。見逃し視聴につきましてもライブ配信と同URLからご視聴いただけますので、ご都合に併せてご視聴ください(こちらから見逃し配信のご案内はいたしません)
・ご利用の通信環境により配信の遅延が起こる場合がございます。ご了承ください
・チケットをご購入されていない方にURLを共有する等、不正な行為による視聴及びその手助けとなる行為を固く禁じます。発覚した場合、ご連絡の上で厳正な対処を取らせて頂きます。ご注意ください
【キャンセルについて】
・イベント配信用のURLが送信される都合上、お客様都合によるキャンセルは承っておりません。来店参加を取りやめられる場合であっても、差額の返金等はいたしかねます。何卒ご了承ください
・主催側の都合によりイベントが中止となった場合、メールにより中止のご案内の後、近日中に返金処理を行います。また、同内容のイベントで後日改めて開催となった場合、新たに販売ページを設けます。その際、中止となった日程でお送りしたURLは無効となります。お手数ですが、再度販売ページにてご購入ください。
※ダウンロード方法について
https://faq.stores.jp/hc/ja/articles/360044830312--%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E8%B2%A9%E5%A3%B2-%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%A0%E3%81%AE%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B5%81%E3%82%8C%E3%82%92%E7%9F%A5%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%99-#h_3f7d06f3-7b36-490b-b639-cbf31a98f020
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【主催・会場】
本と珈琲の店 UNITÉ(東京都三鷹市下連雀4-17-10 SMZビル1F)
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