【アーカイブ配信】「祈ル、語ル、生きル」(登壇者:瀬尾夏美、滝口悠生)
1,320円
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「そろそろ人の話にも耳を傾けないと、自分自身も相手もしんどくなりますよね」
瀬尾夏美さんの新刊『声の地層』(生きのびるブックス)で紹介される、コロナ禍を振り返る大学生のこの言葉に「うん、うん」と頷く人は少なくないでしょう。コロナ禍以後、「生きづらさ」という言葉をよく見聞きするようになりましたが、この「生きづらさ」の背後には「息苦しさ」があり、その「息苦しさ」をこの大学生の言葉はよく伝えてくれます。
この数年で話し合うためのハードルがすごく上がってしまったように思います。共通の趣味趣向があるかどうかといった属性の判断がまずなされてしまい、フラットに人と付き合うことがむずかしくなってしまいました。もちろん、共通の話題で盛り上がれるのは楽しいですが、どこか物足りなさも感じます。そこには現実がのっぺりとしてくるバーチャルな感覚、単調さに慣れて複雑なものへの耐性を失ってしまうことへの恐れがあります。そろそろ人の話にも耳を傾けないと、と思います。
『声の地層』では、聞き語りをワイフワークとする瀬尾さんに重なったたくさんの人たちの声が瀬尾さんによって物語られています。そこに感じるのは息苦しさとは反対の風通しの良さであり、バーチャルな感覚とは対極的な声の豊かさです。人の人生に耳を傾ける瀬尾さんの姿は、滝口悠生さんの小説『水平線』(新潮社)の主人公・三森来未に重なってみえます。『水平線』は硫黄島の住人とその子孫を縦軸とし、それぞれの人生と硫黄島の歴史を多声的な文章で描き出す大作ですが、そのなかで三森来未は祖父母が今は立ち入りも容易ではない硫黄島で生活していたことを知り、土地を訪れ、人の話に耳を傾け、語り継いでいます。声の地層を発見した来未は終盤にこのように言います。「急いで話さなくていいですよ」「黙ってても、このまま電話のこっちで私、聞いてますから、聞こえる声を」。
瀬尾さんと滝口さんの物語から、現在形の「聞く・語る」ことの温かさを知ります。物語ることを生業とするお二人の語りあいが、みなさんを「そんなに気負わねえ」語りの世界へと足を踏み入れるきっかけになれば嬉しく思います。是非、お気軽にご参加ください。
<登壇者プロフィール>
瀬尾夏美(せお・なつみ)
1988年、東京都生まれ。2011年、東日本大震災のボランティア活動を契機に、映像作家の小森はるかとのユニットで制作を開始。2012年から3年間、岩手県陸前高田市で暮らしながら、対話の場づくりや作品制作を行なう。2015年、宮城県仙台市で、土地との協働を通した記録活動をするコレクティブ「NOOK」を立ち上げる。現在は、東京都江東区を拠点に、災禍の記録をリサーチし、それらを活用した表現を模索するプロジェクト「カロクリサイクル」を進めながら、“語れなさ” をテーマに旅をし、物語を書いている。著書に『あわいゆくころ――陸前高田、震災後を生きる』(晶文社)、『二重のまち/交代地のうた』(書肆侃侃房)、『10年目の手記――震災体験を書く、よむ、編みなおす』(共著、生きのびるブックス)、『New Habitations:from North to East 11 years after 3.11』(共著、YYY PRESS)がある。
滝口悠生(たきぐち・ゆうしょう)
1982年、東京都八丈島生まれ。埼玉県で育つ。2011年、「楽器」で第43回新潮新人賞を受賞し、デビュー。2015年、『愛と人生』で第37回野間文芸新人賞を受賞。2016年、「死んでいない者」で第154回芥川龍之介賞を受賞。2022年、『水平線』で第39回織田作之助賞を受賞。他の著作に『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』『茄子の輝き』『高架線』『やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)』『長い一日』『往復書簡 ひとりになること 花をおくるよ』(植本一子氏との共著)など。
【日時】1/ 10(水)18:30-20:00(延長の可能性あり)
*こちらのイベントは、イベント終了後、アーカイブ視聴が可能となります。
*アーカイブ視聴期間はイベント開催日またはお申し込み日から2ヶ月間となります。
【来店参加について】
・開演時間の20分前より開場/受付開始いたします
・係員及びスタッフの指示・注意に従ってください。万が一、指示に従っていただけない場合、イベントの中断・中止や、特定のお客様にご参加をお断りする場合がございます
・来店参加をご購入された方の中で、当日体調などに不安がある等の理由で配信視聴を希望される場合は、配信参加用のURLよりご視聴ください。視聴方法は、【配信参加について】をご確認ください。なお、来店参加を取りやめられる場合であっても、差額の返金等はいたしかねます。何卒ご了承ください
・イベントご来場にあたりご不明な点がございましたら、下記の<お問い合わせ先>までお気軽にご連絡ください
【配信参加について】
・決済完了後にPDFファイルのダウンロード(※)をお願いします。ダウンロードし内容をご確認の上、開催時刻になりましたら記載のURLからご視聴ください。
・配信はVimeoというサービスのストリーミング機能を使用いたします。お使いの環境での動作が不安な方は(https://www.g-1.ne.jp/preview-vimeo/ )にて視聴テストを行えます。催事中は対応いたしかねますので、事前にご確認ください。
・インターネット接続環境下のPCやスマートフォン、タブレットからご視聴いただけます
・イベント中、お客様の顔や音声などは配信されませんのでご安心ください
・リアルタイム配信と見逃し視聴(一部イベントを除く)でお楽しみいただけます。見逃し視聴につきましてもライブ配信と同URLからご視聴いただけますので、ご都合に併せてご視聴ください(こちらから見逃し配信のご案内はいたしません)
・ご利用の通信環境により配信の遅延が起こる場合がございます。ご了承ください
・チケットをご購入されていない方にURLを共有する等、不正な行為による視聴及びその手助けとなる行為を固く禁じます。発覚した場合、ご連絡の上で厳正な対処を取らせて頂きます。ご注意ください
【キャンセルについて】
・イベント配信用のURLが送信される都合上、お客様都合によるキャンセルは承っておりません。来店参加を取りやめられる場合であっても、差額の返金等はいたしかねます。何卒ご了承ください
・主催側の都合によりイベントが中止となった場合、メールにより中止のご案内の後、近日中に返金処理を行います。また、同内容のイベントで後日改めて開催となった場合、新たに販売ページを設けます。その際、中止となった日程でお送りしたURLは無効となります。お手数ですが、再度販売ページにてご購入ください。
※ダウンロード方法について
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【主催・会場】
本と珈琲の店 UNITÉ(東京都三鷹市下連雀4-17-10 SMZビル1F)
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