歌人・岡野大嗣さんの故郷である大阪の街を、写真家・佐内正史さんと歩いた夏の記憶。
日常の何気ない瞬間の輝きに気がつくことができずに、そしてその積み重ねが毎日のを形づくっていると知らずに、だから昼の暑さが残る夕暮れ時にやってくる名付けようのない気持ちに、わたしたちはいつも戸惑ってしまう。眩しい夏の光、通りすぎる熱風、いつも見る風景にふと思い出すこと。優しく切ない季節が綴じられています。
この本にタイトルの犬はでてこない、けれども大切な犬のように、あなたにとって大切な何かが共にあった夏の日を想ってつくられました。
日没の眺めもいつか見てほしい 後日はうつくしい場所だから
角部屋の3つの窓に違う色 やさしい順にいなくなるひと
郷愁は遠いところをやってくる未来にちょっと寄り道をして
映画館の映画はどれも暗闇のできごと それになれないでいる
発行:ナナロク社
発行年:2025年
サイズ:B6判変型
ページ:160p/オールカラー