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【内容】
フィールドの「あなた」とともに学ぶ方法を身につけ、「わたし」が生成変化する過程そのものをフィールドワークとして描き出す。
人文・社会科学の調査において、「調べられる側」(情報提供者)と「調べる側」(フィールドワーカー)の関係は、基本的には変わらないとされます。しかし、実際の現場では、双方の立場が入れ替わったり、相互の関係が変化することが往々にして起こります。三人の書き手は、データの収集方法としてではなく、フィールドの「あなた」とともに学ぶ方法を身につけながら、「わたし」が「生成変化」する過程を描きたいと思いました。私たちが読者のみなさんを招待したいのは「関係性の変容から始まる旅」なのです。
【主要目次】
第1部 あなたとわたしの相互変容
01 本物を見た!――海外フィールド研修における学生と教員の相互変容 鈴木鉄忠
02 教壇のない教室――学生と出会い直した授業から 高橋真央
03 教える-教えられるをほぐす 竹端 寛
第2部 実存のフィールドワーク
01 引き出しの中の記憶 鈴木鉄忠
02 行った先で習いなさい――彼女たちとの出会いを通して見出されたもの 高橋真央
03 影との戦い――自分自身というフィールド 竹端 寛
第3部 他者と出会い共に変わる
01 「いま・ここ」の対話から始まる相互変容 竹端 寛
02 対話的な地域コミュニティづくりの実験場 鈴木鉄忠
【著者紹介】
竹端 寛(たけばた・ひろし)
兵庫県立大学環境人間学部教授。専門は福祉社会学、社会福祉学。主著『家族は他人、じゃあどうする?―子育ては親の育ち直し』(現代書館)など。
鈴木鉄忠(すずき・てつただ)
東洋大学教授国際学部教授。専門はイタリアと日本の地域比較、国境研究。共著『人間と社会のうごきをとらえる フィールドワーク入門』(ミネルヴァ書房)など。
高橋真央(たかはし・まお)
甲南女子大学国際学部教授。専門は国際教育協力(女子教育)、市民参加とボランティア。共著『アクションリサーチ入門――社会変化のための社会調査』(新曜社)など。
*版元HPより