



「本書は、五十二歳のぼくから二十七歳のぼくに宛てた長い手紙でもある──」
世界を覆う分断と人工知能の幻想を乗り越えるためには、「訂正可能性」に開かれることが必要だ。ウィトゲンシュタインを、ルソーを、ドストエフスキーを、アーレントを新たに読み替え、ビッグデータからこぼれ落ちる「私」の固有性をすくい出す。『観光客の哲学』をさらに先に進める、『存在論的、郵便的』から四半世紀後の到達点。
【書誌情報】
出版社:ゲンロン
発行:2023年9月
版型:四六判並製、364p
【目次】
第1部 家族と訂正可能性
第1章 家族的なものとその敵
第2章 訂正可能性の共同体
第3章 家族と観光客
第4章 持続する公共性へ
第2部 一般意志再考
第5章 人工知能民主主義の誕生
第6章 一般意志という謎
第7章 ビッグデータと「私」の問題
第8章 自然と訂正可能性
第9章 対話、結社、民主主義
おわりに
文献一覧
索引
【著者】東浩紀(あずま・ひろき)
*版元㏋より