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火山の下| マルカム・ラウリー 著・斎藤兆史 監訳・渡辺 暁、山崎暁子 訳

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故郷から遠く離れたメキシコの地で、酒に溺れていく元英国領事の悲喜劇的な一日を、美しくも破滅的な迫真の筆致で描く。清新な新訳。 世界の作家たちが愛読した幻の傑作 ポポカテペトルとイスタクシワトル。二つの火山を臨むメキシコ、クアウナワクの町で、妻に捨てられ、酒浸りの日々を送る元英国領事ジェフリー・ファーミン。1938年11月の〈死者の日〉の朝、最愛の妻イヴォンヌが突然彼のもとに舞い戻ってくる。ぎこちなく再会した二人は、領事の腹違いの弟ヒューを伴って闘牛見物に出かけることに。かつての恋敵ラリュエルも登場し、領事は心の底で妻を許せないまま、ドン・キホーテさながらに破滅へと向かって突き進んでいく。 ガルシア゠マルケス、大江健三郎ら世界の作家たちが愛読した20世紀文学の傑作、待望の復刊! 【書誌情報】 出版社:白水社 発行:2023年5月 判型:四六判上製、506p 【著者】マルカム・ラウリー イギリスの小説家、詩人。ニューブライトンに生まれる。少年時代より海に憧れを抱き、大学進学を前に極東への船旅に出る。帰国後、ケンブリッジ大学に進み、創作を開始、航海日誌をもとに最初の自伝的小説『群青』(33年)を執筆する。大学卒業後の34年、アメリカ人女性と結婚し、各地を転々としたあとメキシコに移住。39年、最初の妻と別れたのち40年に再婚、二度目の妻とカナダのブリティッシュ・コロンビア州に居を構え、メキシコ滞在中から書き進めていた本作『火山の下』(47年)を完成させる。その後も精力的な執筆活動を続けるが、57年、イギリスのサセックス州滞在中に不慮の死を遂げる。没後、『おお、主よ、天の住まいより我らが声を聞き届けよ』(61年)、『選詩集』(62年)、『ガブリオラへの十月の渡し船』(70年)などが出版された。 【監訳】斎藤兆史(さいとう・よしふみ) 1958年栃木県生まれ 東京大学客員教授 『英語達人列伝』、『英語達人塾』(以上、中央公論新社)、『日本人と英語』(研究社)ほか著書多数 J・バンヴィル『コペルニクス博士』、J・バーンズ『ここだけの話』(以上、白水社)、R・キプリング『少年キム』(ちくま文庫)ほか訳書多数 【訳者】渡辺 暁(わたなべ・あきら) 1972年東京都生まれ 東京工業大学准教授 スペイン語教育・ラテンアメリカ地域研究・チェス研究 『ミカサ・トゥカサ―よくわかるスペイン語文法への招待―』(共著、朝日出版社)、『渡辺暁のチェス講義』(評言社)、「地域研究としての文学作品―マルカム・ラウリー『火山の下』に描かれたメキシコ―」(『津田塾大学紀要』vol. 43) 【訳者】山崎暁子(やまざき・あきこ) 1972年宮城県生まれ 法政大学文学部教授 訳書にP・オースター、J・M・クッツェー『ヒア・アンド・ナウ 往復書簡2008-2011』(共訳)、O・パムク『パムクの文学講義 直感の作家と自意識の作家』(以上、岩波書店)、J・フレイム『潟湖』(白水社)ほか *版元HPより

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