




月曜日
たくさん月が昇る
見上げる人の数だけ
にぎやかな夜空
鮭もきつねも
椎の木も昆布も
私たちはみんなでひとつの命
「福島民報」のために書かれた
「一週間」「犬と詩は」「こころ」をはじめ、
やさしい言葉がつむぐ
毎日の旅への誘い。
旅の詩集
【書誌情報】
出版社:コトニ社
発行:2023年6月
版型:四六判並製、144p
挿画:惣田紗希
装丁:宗利淳一
【目次】
一週間
To the Open Ground
千年川
Water Schools
三島/長泉詩片
東京詩片
ブリキのカメラ
夜の道
外に出たフィルム
犬と詩は
犬の詩四つ
犬ときつね
猫の詩3つ
シャルル猫
ウォンバット
コヨーテとオサムシ
里芋、大根、大豆
木について
ウェゲナー
小さな牛たち
蟻
草原に行こうよ
こころ
あとがき
【著者】管啓次郎(すが・けいじろう)
1958年生まれ。詩人、批評家。明治大学理工学部教授。詩集『Agend'Ars』『島の水、島の火』『海に降る雨』『時制論』『数と夕方』『狂狗集 Mad Dog Riprap』(いずれも左右社)、『犬探し/犬のパピルス』『PARADISE TEMPLE』(いずれもTombac)、英文詩集にTransit Blues(University of Canberra)がある。紀行文集『斜線の旅』(インスクリプト)により読売文学賞受賞(2011年)。エドゥアール・グリッサン『〈関係〉の詩学』『第四世紀』(いずれもインスクリプト)をはじめ、翻訳書多数。2021年、多和田葉子、レイ・マゴサキらによる管啓次郎論を集めた研究書Wild Lines and Poetic Travels(Doug Slaymaker ed., Lexington Books)が出版された。
*版元HPより