




川柳のビッグバン!
川柳アンソロジー『はじめまして現代川柳』(書肆侃侃房)でも最年少柳人として紹介された、Z世代のトップランナーによるネオ川柳。 言葉を限りなく自由に操り、読んだ者を骨抜きにする、魅惑の250句。
意味深な無意味な言葉の羅列。読み終わる頃には、言葉を食べてお寿司を読みたくなるに違いない。
──Dr.ハインリッヒ(芸人)
川柳を作るとき、私はさながら迷子センターのようです。
私のもとにやってきた言葉とすこしの時間だけお話して、送りだしてあげる。
誰もむかえにきていなくても。──「あとがき」より
〈収録句より〉
良い寿司は関節がよく曲がるんだ
いけにえにフリルがあって恥ずかしい
県道のかたちになった犬がくる
観覧車を建てては崩すあたたかさ
銀色の曜日感覚かっこいい
寵愛を受けて現像液のなか
ティーカッププードルにして救世主
賛意って子持ちししゃものことなのか
たてまつる永遠のつきゆび
未来はきっと火がついたプリクラ
コングラチュレーション 寝ない子 コングラチュレーション
☆限定:著者サイン入り
【書誌情報】
出版社:左右社
発行:2022年4月
版型:四六判並製、144p
装幀:北野亜弓(calamar)
【目次】
OD寿司
いけフリ
ネバーランドの残り湯
恋と筐体
霊柩車ほぐし
天地無用の子供たち
タイムパトロール
付録
永遠のつきゆび
もしもし、
この世のベッドルームミュージック
あとがき
【著者】暮田真名 (くれだ・まな)
一九九七年生。
「川柳句会こんとん」主宰。「当たり」同人。
句集『補遺』『ぺら』。ほかに『当たり』(すべて私家版)。『はじめまして現代川柳』(書肆侃侃房)入集。
*版元HPより