



アジア初のブッカー国際賞作家による奇蹟の傑作が文庫化。おくるみ、産着、雪、骨、灰、白く笑う、米と飯……。朝鮮半島とワルシャワの街をつなぐ65の物語が捧げる、はかなくも偉大な命への祈り。
生後すぐに亡くなった姉をめぐり、ホロコースト後に再建されたワルシャワの街と、朝鮮半島の記憶が交差する。
文庫化にあたり、訳者の斎藤真理子による「『すべての、白いものたちの』への補足」、平野啓一郎による解説「恢復と自己貸与」を収録。
【書誌情報】
出版社:河出書房新社
発行:2023年2月
版型:文庫版、200p
【著者】ハン・ガン
1970年生まれ。韓国の作家。邦訳著書に『菜食主義者』(李箱文学賞、ブッカー賞受賞)『少年が来る』『ギリシャ語の時間』『すべての、白いものたちの』『回復する人間』『引き出しに夕方をしまっておいた』等。
【訳者】斎藤真理子(さいとう・まりこ)
翻訳家。訳書にチョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』チョン・セラン『フィフティピープル』チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』パク・ソルメ『もう死んでいる十二人の女たちと』等。
*版元HPより