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私たち批評のための運動体「近代体操」は、一冊の雑誌をつくるにあたって大ざっぱなテーマを決め、そのテーマに関する定期読書会や不定期のイベントを一年間行ってから特集テーマを明確化し、雑誌制作に取りかかる、という手順をとっています。
この取り組み全体を「セッション」と呼び、「セッション」を通じて、書き手の間で問題の所在についてのコンセンサスが得られ、そのうえで各自の問題意識からのアプローチが可能となります。また、この方針によって、雑誌制作のみならず、その過程や事後的なイベントも含めてひとつの「批評的実践」とみなすことができるようになるでしょう。
「セッションⅠ」では、「空間/場所」をテーマに設定し、一年間(2021年6月~2022年6月)の読書会を行ってきました。読書会には近代体操メンバー以外にも30人程度の参加者が揃いました。この「セッションⅠ」の総括として、雑誌『近代体操』の創刊号は刊行されます。
【書誌情報】
出版元:批評のための運動体 近代体操
【目次】
『近代体操』創刊号内容紹介①【巻頭言】左藤青+松田樹「都市の陰鬱を超えて——いま場所の批評はどこにあるのか」
『近代体操』創刊号内容紹介②【特別インタビュー】藤村龍至(聞き手:左藤青、松田樹、古木獠)「郊外をアップデートせよ!」
『近代体操』創刊号内容紹介③松田樹「村上春樹の「移動」と「風景」」
『近代体操』創刊号内容紹介④左藤青「地図の敷居をまたいで、——ルイジ・ギッリの「フォトグラフ」」
『近代体操』創刊号内容紹介⑤武久真士「凹凸の地図をつくる——夜好性・米津玄師・「猫町」——」
『近代体操』創刊号内容紹介⑥草乃羊「来るべきメタバースのために——ユートピアの在りかについての再考——」
『近代体操』創刊号内容紹介⑦古木獠「悪場所の経験、あるいは<現実>の演劇的侵犯」
『近代体操』創刊号内容紹介⑧安永光希「舞踏の空間——多義的な身体のために——」
『近代体操』創刊号内容紹介⑨【巻末座談会】「近代体操」同人(松田樹・左藤青・草乃羊・古木獠・安永光希)「「空間/場所」をめぐって」
『近代体操』創刊号・コラムと執筆者紹介
*版元HPより