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セカンドハンドの時代 「赤い国」を生きた人びと|スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ

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20世紀の壮大な実験、ソ連。それが人びとの心になにを残したのか探るため、作家はソ連崩壊後、自殺者の家族や、強制収容所の経験者、民族紛争を逃れた難民、地下鉄テロの被害者、デモに参加して逮捕拘禁された学生らに聞き取りをおこなう――。街頭や台所で交わされるさまざまな市民の声を集め、21世紀のいま甦りつつある抑圧的な国家の姿をとらえた大著。 【書誌情報】 出版社:岩波書店 発行:2016年9月 版型:四六判上製、634p 【目次】  加担者の覚え書き 第一部 黙示録による慰め  街の喧騒と台所の会話から(一九九一─二〇〇一)  赤いインテリアの十の物語   独裁政治の美とセメントのなかの蝶々の秘密   兄弟姉妹たち、迫害者と犠牲者……そして、選挙民   ささやき声とさけび声……そして感嘆   孤独な赤い元帥と忘れられた三日間の革命   思い出の施し、意味の渇望   べつの聖書とべつの信者たち   炎の冷酷さと高みによる救済   苦悩することの甘美さとロシア的精神の焦点   殺人者のだれもが、自分は神に仕えていると思っている時代   赤い小旗と斧の微笑 第二部 空の魅力  街の喧騒と台所の会話から(二〇〇二─二〇一二)  インテリアのない十の物語   ロミオとジュリエット……ただし彼らの名前はアブリファーズとマルガリータ   共産主義のあと人びとはすぐに変わってしまった   孤独、それは幸福にとても似ている   あいつらを皆殺しにしてやりたい、そう望んだあとの恐怖   大鎌を持った老婆とうつくしい娘   神さまがあなたの家の敷居に置いた他人の悲しみ   クソのような人生と白い小さな壺のなかの百グラムの軽い砂   死者たちの無関心と塵の沈黙   狡猾な闇と「そこから作りうるべつの人生」   勇気とそのあとのこと  庶民のコメント   訳者あとがき   人名注   関連年表   関連地図 【著者】スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 1948年ウクライナ生まれ。国立ベラルーシ大学卒業後、ジャーナリストの道を歩む。綿密なインタビューを通じて一般市民の感情や記憶をすくい上げる、多声的な作品を発表.戦争の英雄神話をうち壊し、国家の圧制に抗いながら執筆活動を続けている。『戦争は女の顔をしていない』『ボタン穴から見た戦争──白ロシアの子供たちの証言』(ともに群像社、のち岩波現代文庫)『アフガン帰還兵の証言──封印された真実』(日本経済新聞社)『完全版 チェルノブイリの祈り──未来の物語』(岩波書店)など。上記四作を「ユートピアの声」シリーズと位置づけ、本書により五部作完結。2015年ノーベル文学賞受賞。 【訳者】松本妙子(まつもと・たえこ) 1973年早稲田大学第一文学部露文科卒業.翻訳家.アレクシエーヴィチの『死に魅入られた人びと──ソ連崩壊と自殺者の記録』(群像社)『完全版 チェルノブイリの祈り──未来の物語』(岩波書店)を翻訳。 *版元HPより

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