20世紀最高にして最長で難解なプルーストの小説をフランスコミックで!
第2篇「花咲く乙女たちのかげに」の完全邦訳版! !
☆限定:訳者サイン入り
【書誌情報】
出版社:祥伝社
発行:2022年8月
版型:A5並製、224p
【著者】マルセル・プルースト
1871年、普仏戦争とパリ・コミューンの直後、パリ郊外に生まれた。父はパリ在住の高名な医師で、裕福な家庭で教養豊かなユダヤ系の母に愛されて育った。少年の頃から文学者を志し、文芸雑誌への寄稿も行い、24歳で文集『楽しみと日々』をアナトール・フランスの序文を付して発表する。1907年頃からパリのオスマン通りの部屋に閉じこもり、小説『失われた時を求めて』の執筆に没頭する。1919年に刊行されたこの大作の第2篇『花咲く乙女たちのかげに』でゴンクール賞を受賞。だが、全巻の刊行を見ぬうち、病状が悪化し、1922年に肺炎で死去。享年51。
【画】ステファヌ・ウエ
フランスの漫画家。バンド・デシネ(フランス・ベルギーを中心とするフランス語圏で描かれる漫画)の作家として知られる。1957年、フランス・ブルターニュ地方の軍港都市ブレスト生まれ。現在はパリに暮らし、二人の子供がいる。7年間インド洋で船員として働いたのち、パリで演劇のアート・ディレクターとなる。35歳のときにはじめて『失われた時を求めて』を読み、すぐにこの大長編のコミック化に着手した。
【訳者】中条省平(ちゅうじょう・しょうへい)
1954年、神奈川県生まれ。学習院大学フランス語圏文化学科教授。パリ大学文学博士。専攻は19世紀のフランス小説だが、映画・漫画にも造詣が深い。84~88年、フランス政府給費留学生としてパリに滞在。88年、東京大学大学院博士課程単位取得修了。2003~07年、朝日新聞書評委員、09年より手塚治虫文化賞選考委員を務める。著書に『マンガの論点』(幻冬舎新書)、『恋愛書簡術』(中公文庫)、訳書にロブ=グリエ『消しゴム』、バタイユ『マダム・エドワルダ/目玉の話』(ともに光文社古典新訳文庫)などがある。
*版元HPより